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この時代を生きる女性たちの仕事話をお伝えします

内部監査&会計 in 海外

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どのような仕事をしていますか?

日系企業のヨーロッパ地域の統括会社(海外)で、①内部監査、および②サブ連結決算(自社とその子会社との連結決算)を行い日本本社へ報告する、ということをしています。本社から見ると、①は内部監査部門の、②は財務会計部門のヨーロッパ出張所のような感じです。

コロナによって働き方は変わりましたか?

ほとんどが在宅勤務になり、2020年は内部監査のための出張はありませんでした。ただ、業務の内容自体は変わっていません。
会社がフレキシブルな働き方を受け入れると明示したため、状況に応じて短時間だけオフィスに行ったり、平日に私用外出して週末に補填したり、といったことが普通になりました。

仕事のプラス面とマイナス面は何ですか?

プラス面:
内部監査も決算も締切の時期が決まっているため、まとまった休暇を取りやすいことです。長期の旅行が好きな人には◎!
また、嘘の多い世の中ですが、どちらも嘘をついてはいけない仕事であり、人をだますよう要求されないことは良いことと思っています。
加えて、仕事を通じて、会計はお金について、内部監査は人について学べます。内部監査をやっていて一番良かったことは、多面的なものの見方を学ぶことによって、人の評価を気にしなくなったことです。

マイナス面:
管理部門は、会社の売上に直結する部門ではなく、間接的に貢献する部門に分類されます。会計は管理部門の中でもビジネスの根幹から遠い川下の位置にあり、内部監査はその管理部門からも組織上独立して設置されます。つまり、会社ビジネス上、両方とも主役になることはないということです。そのため、仕事に対する評価も、できて当たり前、ちょっと間違えたら怒られる、かなり努力してもあまり褒められない、ということはよくあります。

やりがいや嬉しかったことは何ですか?

内部監査の一番のやりがいは、会社中の様々な人と会って話をできる点です。地位も職種も国籍も様々で、物の見方が変わります。今後、人と話をする場合はスクリーン越しが当たり前になってゆくかもしれませんが、直接会って話すことに代わるものはないと感じています。

私は会計に関する仕事を10年以上しており、いつも同じ内容のため最早やりがいを感じることはないのですが、内部監査と両立できる仕事であるからこそ今のポジションにいる、という意味でやっていて良かったと思っています。

会計も内部監査も感謝される機会の少ない仕事です。そのような状況で、少しでも業務プロセスの改善に役立つと嬉しいです。ただ、同じような改善活動を一からやり直すことは日常茶飯事に起こります。そのため、一喜一憂しないことにしています。掃除をして一時的にきれいになってもまた汚れる、と同じ感じでしょうか。

仕事とプライベートのバランスはどのようにとっていますか?

年ベースで言えば、業務が特定の時期に集中するため、それ以外の時期にまとまった休暇(1週間~10日間)を年3回くらいとっています。ちなみに、1週間程度の休暇は、ヨーロッパの平均に比べて全く長くありません。

日々ベースで言えば、最近は在宅勤務が基本になっているため、仕事が忙しくても夕方に一度中断し、ジョギングや買い物のために外出するようにしてバランスをとっています。また、例えば、仕事のために現地語を30分間勉強するなら、好きなイタリア語も30分間勉強する、というように、頭が混乱するからダメと思わず、何か努力をしたら自分の好きなこともする、逆もまたしかり、というルールにして仕事と楽しみを組み合わせています。

ストレス解消法は何ですか?

ウジャイの呼吸(胸式呼吸の一種)。ジョギング。運動の後に好きなものを食べる。コメディや漫画で笑う。昔はストレスを感じるとお酒の量が増えていましたが、今思えば副作用の大きいリラックス方法でした。

この仕事を目指す人へ

内部監査で会社を良くしようとか、会計分析で会社の業績に貢献しようとか、志が高いとがっかりすることがあるかもしれません。
まず、簿記やCIA(公認内部監査人)の資格を取り、その職種で採用してもらうことがステップ1。そして、継続的に勉強する一方、現実に起こる教科書通りにはいかない様々な問題にどう対処するか、経験値を積むことがステップ2。その後は、他の職種にも役立つ技能になり得るし、AIの時代にも生き残る道はあるだろうと思います。